「俺はこういうまどろっこしいのは嫌いだ! 来い小都子」

 優姫先輩は頭をガシガシと掻いてから、わたしの腕を引っ張った。



「え!? 何処にですか? それに授業は……」


「学園長室だよ。授業よりこっちの方が先決だ! 翔、寿達に連絡して流依連れてくるように言ってくれ」


「はいはい、分かったよ」

 そう返事をした翔子先輩は、優姫先輩についていきながら携帯で寿先輩に連絡していた。



 わたしは成す術もなく、優姫先輩についていくしかなかった……。