言葉に詰まって返事をしない俺に、寿先輩は深ーーーいため息をくれた。


「許してもらえなくても言うべきですよ? 何度でも」


「悪かった……とかじゃなくて、ちゃんと……『ごめんなさい』……って」

 寿先輩の補足のように和先輩が言った。




 …………何だか、自分が小さな子供にでもなったような気分だ。


 自分が人に謝れない子供で、先輩方がそれを指導する大人……。




 悔しくて、腹が立った。





 そして最後に翔先輩が告げる。