「流依ってさ、バカだよなー……」 夕食後、小都子が自室に戻ると優貴先輩が冷たい視線を俺に向けて言った。 いくらなんでもいきなりバカはないだろう!? 俺は流石に腹が立って、優貴先輩を睨んだ。 でも優貴先輩は食後のお茶をすすりながら、俺の睨みを受け流す。 くっ、この……。 それだけでも悔しいというのに、今度は寿先輩までがため息混じりに言ってきた。 「全く、ゴンドラの中で何があったのかは聞きませんけど、ちゃんと謝りましたか?」