聖花学園~花よ咲き誇れ~

 時折わたしの反応を確認するように、寿先輩は口付けながら視線だけをこっちに向ける。


 それがまた恥ずかしくて……わたしはただ、何とも言えない表情で黙っていた。



 十本の指全てにキスを終えた寿先輩は、クスリと笑って言う。


「今の小都子さん。とても可愛いですよ」


「っ! かっ、可愛くなんか……!」

 否定の言葉は、途中で手をギュッと握られて止められた。



「自分では分からないかも知れませんが、可愛いんですよ?」

 たしなめるように言われる。


 それは反論を許さない言葉でも有り、わたしは自分が今『可愛い』のだと言うことを認めざるを得なかった。