聖花学園~花よ咲き誇れ~

「手のひらだけでも感じるなんて、小都子さんは敏感なんですね」

 寿先輩は何処となく嬉しそうにそう言った。


 でも、その口調も。

 手に触れる指も。

 壊れ物を扱うかのように優しい。


 だから、「やめてください」と言った声もあまり強く言えなかった。


 そんな弱々しい抵抗の言葉は意味を成さず、寿先輩はわたしの手を自分の口元に運んだ。

 そして、指先……爪の辺りに、一本一本口付けをする。


 愛しそうに、優しく唇で触れる。



 わたしは、とにかく恥ずかしかった。