聖花学園~花よ咲き誇れ~

「小都子さん……」

 呆れた声で名を呼ばれ、右手を包み込むように掴まれた。


 顔を上げると、視線が合った。


「もう少し、自分の魅力に気付いてください」

「え?」


 自分の魅力?

 そんなの、分からないよ。


 気付きたく……ない。



 わたしは困って、途方に暮れたような気分になった。



 でもそれも一瞬の事。

 次の瞬間、わたしの顔は赤面する。