聖花学園~花よ咲き誇れ~

 言うと、見る見る和子先輩の顔が青ざめていく。


 そして、最初と同じようにカタカタ震えてわたしの腰にしがみついた。


 同じ『抱き締めている』でも、こっちなら安心だ。



「せっかく、忘れかけてたのに……思い出させるなんて……ひどい」

 わたしの胸に顔を埋めたまま、くぐもった声で抗議された。


「……すみません」

 まさかこうなって欲しいから言ったとは言えず、わたしはただ謝る。



「悪いと、思ってるなら……このままで、いて」

 和子先輩は、ギュッと抱き締める腕に力を込めた。


「小都子が側にいるなら……少しは、平気だから……」