聖花学園~花よ咲き誇れ~

 観覧車がゆっくりと上っていく中、和子先輩は何も話さず、じっとしていた。

 わたしも一応いくつか話しかけたけど、「うん」とか「ああ」とかいう返事しか返ってこない。


 二人っきりで乗りたいと言うからには、何か話があるのかと思ったけど、ただ単に乗りたかっただけなのかな?


 そう思って、わたしもあまり話しはせずぼーっと景色を見ることにした。



 しばらくして、半分以上上ったときだった。

 風の所為だろう、ちょっと揺れてガタンと音がした途端、悲鳴が近くで聞こえた。


「わあぁあ!?」

 え?


 和子先輩が、いつものマイペースさが信じられないほどの速さでわたしに抱きついてきた。