「それじゃあサトちゃんのフラワー教育は君達に任せる事にしよう」

 いつの間にか私の真ん前に立った学園長がそう言った。

 その言葉にわたしは正気に戻る。


「わたしやるなんて言ってません!」



「君に拒否権は無いよ。拒否=退学だから」

 ニッコリと言ってのけた学園長の笑顔には、何だか黒いものが混じっている気がした。


「そ、そんなぁ……」


「丁度もう少しでゴールデンウィークだ。その間に君は寮に引っ越して、フラワーに相応しい身なりと仕草を身につけなさい」

 親には言っておくからと最後に付け加え、学園長はフラワー達ごとわたしを学園長室から追い出した。