「は? 覚悟って……そんなにすごいんですか?」

「そりゃそうよ。フラワーのメンバーでお出かけなんてねー、同人誌的にもネタになりそうだし、新聞部にとってもインタビューし甲斐があるでしょ?」

「た、確かに……」

「フラワーは言いたくない事には答えなくても良いんだけど、そのかわり質問が次から次へと来るからね。ホント月曜は休みナシよ……」


 フラワーだった頃のことを思い出したんだろうか、由宇花さんはうんざりした顔で語った。



 そうとうきついんだな……覚悟、しておかないと……!


 そう決意すると、優姫先輩に呼ばれた。

「おーい! 小都子ー! 姉御ー! 最初何乗るー?」


 由宇花さんはわたしに笑いかけて「とにかく今は楽しみましょ」と言い、皆のところに先に行った。


 優姫先輩のところに到達した由宇花さんは、何の予告も無しに優姫先輩を殴る。