聖花学園~花よ咲き誇れ~

 チッと優姫先輩が舌打ちした気がする。



「ハナカイドウ×アイリスといったように、後に名前が来るほうを受けといいますよね? 誰が相手でも、『総て(すべて)受け』になる事を総受けというんです」

 優姫先輩の迷惑そうな顔を素知らぬフリで受け流し、寿先輩は説明を続けてくれた。



「でも小都子は立場的に攻めにはなりそうに無いからな。総受けキャラの座は小都子に移ったわけだ!」


 心底嬉しそうな笑顔で言う優姫先輩。


 今度は寿先輩が迷惑そうな顔をした。



 何なの? 本当に。



「本当にありがとよ! 小都子!」

 優姫先輩がもう一度言いながらわたしの肩を抱いた。

 その時、優姫先輩の手がわたしの首筋を撫でる。


「!?」


 わたしは驚き、優姫先輩の方を見た。


 優姫先輩は特に変わった様子もなく、他を見ている。