聖花学園~花よ咲き誇れ~

「それで?」

 一通りの面識が終わったのを見計らって、寿先輩が話し出した。


「由宇花先輩は何しにいらしたんですか?」


「ん? 別に、ちょっと様子見にね。新しい『目くらまし』にも会ってみたかったし」

 そう言いながら由宇花さんはわたしに微笑んだ。



「それにさ、今のメンバーで同人誌がどんな状態になってるのかも気になってさ」

 由宇花さんがそうやって声を立てて笑うと、由宇花さんの攻撃を食らい今まで黙っていた優姫先輩が「そうだ!」と叫んだ。

「小都子ぉーーー! ありがとう! お前のおかげだぜ!!」

 優姫先輩がイノシシのような勢いでわたしに抱きついてきた。


「え? えぇえ!?」


 突然硬い腕に包み込まれて、わたしは驚くと同時に心臓が跳ねる。