聖花学園~花よ咲き誇れ~

 そして最後に、一年がおずおずと前に出てきた。


 あまり見覚えがない。
 別のクラスの子だろう。



「えっと……私は文芸部です」

 そう言うと、彼女はばっと両手で何かを差し出した。



 それは20ページほどの厚さのB5の冊子だった。


 表紙にはタイトルの他に“ストレリチア様×アイリス様”と書かれている。



 何これ?



 不思議に思いながら受け取る。


「私、初めて書いたので……上手くないですけど。でも頑張ったのでよろしかったら読んでください!」


 そう言うと、その子は顔を赤くして走り去っていった。