小都子さんの部屋を出ると、私は真っ先に廊下に備え付けられているトイレに駆け込んだ。 全く、不覚だった……。 まさかお風呂上りの女性があんなに色っぽい物だとは思わなかった……。 分かっていたらマッサージするなんて絶対言わなかったというのに。 あのうなじにキスをして、押し倒してしまいたい衝動をかろうじて押しとどめた。 ……私はこんなにも余裕の無い人間だったでしょうか……? 自問するが答えは分からない。