聖花学園~花よ咲き誇れ~

 ……なんでだろ、ちょっとドキドキする。


 改めて、和子先輩が超美形の男であることを実感した。
 その超美形男子がすぐ側にいるのだ。ドキドキしないわけが無い。

 そうよ、このドキドキはそういうドキドキよ。

 理由をつけないと変な方向に考えが行きそうで、わたしは無理矢理そう結論付けた。


「……小都子…」

「ぅえ? はい!」
 考え事をしていたせいで変な声が出たが、和子先輩は気にしてないようだった。


「……資料室の…場所……。何処?」

「…………」

 そういえばこの先輩は迷ってココにいるんだった。
 資料室の場所なんて分かるわけが無い。


 資料室に教材返したら、和子先輩も教室まで送った方がいいわよね……これは。


 わたしは次の授業、遅刻する事を覚悟した。