聖花学園~花よ咲き誇れ~

「…………」

 和子先輩のマイペースさをしみじみと感じていたら、和子先輩が無言でわたしの手元を見ているのに気付いた。


「えっと、何見てるんですか?」

「……教材……重そう…………」

「……まあ、重いですから」


 和子先輩はいい人なんだけど、このペースは調子狂うな……。


 心の中で苦笑いしながら思った。


「……持つよ……かして……」

「え?」

 わたしの返事を聞く前に、和子先輩はわたしの腕から教材を奪い取った。

 わたしは重くて苦労していたのに、軽々と持ち、なんでもない顔をしている和子先輩。
 そういうところはやっぱり男なんだな、と思った。