さよならの十秒前
青春・友情
完
2
- 作品番号
- 278846
- 最終更新
- 2009/07/12
- 総文字数
- 28,995
- ページ数
- 202ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 526,194
- いいね数
- 2
- ランクイン履歴
-
総合83位(2009/09/23)
青春・友情2位(2009/09/19)
- ランクイン履歴
-
総合83位(2009/09/23)
青春・友情2位(2009/09/19)
いつか君に、
もう一度、
胸を張って出会える日まで。
◇◇◇
中3の夏。
亡くなったはずの同級生の携帯から届くメール。
「奈緒の死に何が隠されているのか、一緒に調べてくれない?」
島井ナオの前に現れた不思議な男。
メールの謎、そこに隠された奈緒の想いとは…。
この作品のレビュー
心に静かにしみていくお話でした。 普段は身近で遠い「死」 私にその時が訪れた時に… 大切な人達の幸せが願えるように たくさんのの感謝を想えるように 今を悔いのないように精一杯生きたいなと思いました。
島井ナオの同級生・坂井奈緒が死んだ。 ナオを含むクラスメートは彼女とは殆ど面識がない。 けれど、彼女は死んだ。それに涙する者もいた。嘆く者もいた。死を悼む者もいた。 その悲しみにぼやけた感情を抱くナオ。 そんな彼女に声をかけて来た、ひとりの男。 彼は「坂井奈緒の死に何かが隠されている。一緒に調べてくれないか?」と申し出てきた。 ナオは坂井奈緒を調査し始める。 そこから解れるように出てくる、ひとつの人間模様。 漠然とした死を目にし、本当の死の恐怖について知り、死は美しくないものだと気付かされた時、彼女は坂井奈緒を通して【死】について考えさせる。 いつか終わるその瞬間のために、人は何ができるのか。 遺された者はどう受け止めていくべきなのか。 とても考えさせられる作品です。 是非一読してみて下さい。
この作品の感想ノート
初めまして。
紅覇(こうは)と言います。
『さよならの十秒前』
とても感動する作品でした。
私たちが生きているこの瞬間が
とても大切なんだな、貴重なんだな、
そう思いました。
そして私は今まで
死ぬということに対して
何も感情はありませんでした。
すぐ嫌なことがあれば、“死にたい"と言う。
今日までのこの15年間。
何度“死"という言葉を使ったのか分かりません。
今思うとそんな私が見にくく感じてしまいます。
この作品を読んで、
“死"の恐怖を改めて知りました。
坂井奈緒さんから小泉修介さんへの
メッセージ。
『君が好き』
涙が溢れました。
奈緒さんの想いがこのメッセージに
たくさん込められていて。
もっと早くこの作品に出会ってたかった。
心からそう思います。
ありがとうございました。
>大迫環様
お礼が遅れてしまい申し訳ありません。
ご感想、とてもうれしく思います。
一気に読んでいただけたとこと、またご丁寧な感想をいただけて非常に有り難いです。
ありがとうございました。
こんにちは☆
ミステリアスな冒頭に惹かれ、気づけば最後まで一気に読んでいました。
愛、後悔、希望…奈緒ちゃんを包む、たくさんの人たちのたくさんの気持ちに、胸が熱くなりました。
本文中にあった、
死ぬって怖いよ
という言葉。
私も身近な人を亡くしたときに同じことを思いました。
人は、死ぬとどこにいくのでしょうね。
わからないからこそ、ナオちゃんをはじめとする彼らのように、前向きに生きていきたいものです。
心に残る、素晴らしいお話でした。
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