市街の中心にある、県立病院。

そこが、坂井奈緒のいた病院だそうだ。

修介はさっきから黙ったまま、私の一歩先を行く。

修介もよく病院に来ていた、と言っていた。

きっと場所なんかは、よくわかっているのだ。