みんなで笑いながらも、想う事は陸の事だった。 頭に浮かぶのは、半年前には、まだこの教室にいた陸の思い出だった。 みんなが笑う中、あたしは一人、泣きそうになったんだよ。 陸のいない教室には、もう慣れたハズなのに……急に寂しくなったんだ。 去年の、松嶋先生の誕生日会、はしゃいでた陸の姿が頭から離れない。 いっその事、去年の今日で時間が止まっちゃってればよかったのに……。 ……なんて、そんな弱音は陸には内緒。