妻へのラブレター

目が覚めるとタヌキはいなかった。

登喜子が

「あら、覚えてないの?ずっと前に帰られたわよ。あなた『ありがとう』って言ってサヨナラしてたじゃない。」

……そうか…。

思い出せない…。

タヌキはいつ帰ったのか…。

僕はちゃんとタヌキと話したのか…?

夢と現実の間を行ったり来たり…。

登喜子…今は現実か?

「…あなた血圧が下がってるんですって。それで少しボーっとしてるのよ。」