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駅を出て左手に曲がったところを少し行くと、小さな公園がある。
2人は裕一郎を木陰の手近なベンチに横たわらせた。
「彼にスポーツドリンクを買ってきてあげて。できればあまり冷えてない方がいいかもしれない」
青年は小銭を渡す。
啓太は彼の言葉に頷くと、
「すみません、すぐ戻ってきます。その間コイツのこと、見ていてやって下さい」
言って、コンビニに走った。
男は近くの水道でハンカチを濡らすと、寝ている彼の額にそれを乗せ、ネクタイを緩めてやる。
裕一郎は青白い顔色で、ぐったりと目を閉じたままだ。
(暗い闇が纏わりついている…倒れて当然だ…)
傍にいるだけでも、この異質なものに顔を顰めたくなる。
こんなものに慣れたくはない。
いや、慣れてはいけないのに。
なぜ彼は自分の中に取り込み、頑なに我慢しようとするのか。
暗い、底のない闇は彼を苦しめるだけだというのに。
「うっ…」
不意に裕一郎が小さく声を漏らした。
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駅を出て左手に曲がったところを少し行くと、小さな公園がある。
2人は裕一郎を木陰の手近なベンチに横たわらせた。
「彼にスポーツドリンクを買ってきてあげて。できればあまり冷えてない方がいいかもしれない」
青年は小銭を渡す。
啓太は彼の言葉に頷くと、
「すみません、すぐ戻ってきます。その間コイツのこと、見ていてやって下さい」
言って、コンビニに走った。
男は近くの水道でハンカチを濡らすと、寝ている彼の額にそれを乗せ、ネクタイを緩めてやる。
裕一郎は青白い顔色で、ぐったりと目を閉じたままだ。
(暗い闇が纏わりついている…倒れて当然だ…)
傍にいるだけでも、この異質なものに顔を顰めたくなる。
こんなものに慣れたくはない。
いや、慣れてはいけないのに。
なぜ彼は自分の中に取り込み、頑なに我慢しようとするのか。
暗い、底のない闇は彼を苦しめるだけだというのに。
「うっ…」
不意に裕一郎が小さく声を漏らした。
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