(式は…式蝶はどうしたっけ…)
重くなる体。
大粒の汗がこめかみを伝い、顎のラインに沿って足元へと落ちていった。
息苦しくなって大きく息を吸い込もうとするが、今はそんな簡単な事すら上手く出来ない。
荒い呼吸をするので精一杯だ。
限界に近づいてきたのか、体全体がキリキリと悲鳴を上げ始めた。
(ヤバい…もうそろそろ止めない、と…)
だが拳を握りしめ、入口を塞ごうと力を入れても、指が固まったように動かない。
「……」
こうなると、制御できないまま限界がくるまで勝手に貪り続け、裕一郎自身でも手がつけられなくなる。
1度にたくさん体内に取り込めばいつものように未消化の状態を引き起こし、そして…。
(最…悪…また久司に、怒られる…かな)
裕一郎の体がグラリと傾いだ。
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