Darkness † Marker 5 【彷徨う者】


「おいおい、俺の大事な仕事のパートナーを取り上げるなよ」

「何がパートナーだ。パートナーならここに……し、式神がいるだろ」

「あれぇ、今何言いかけてやめたんだ…裕?」

ニヤニヤとした笑いを浮かべながら聞き返す河村に、


「話を逸らすなよっ!!」


顔を真っ赤にして言い返す。

「ははは…素直じゃないな」

「うるさいっ」

裕一郎はタバコのパッケージごと、グシャリと手の中で握りつぶした。


「オレの話を聞いて、何か意見の1つくらいあるだろ!!」


あの時の河村の反応は、明らかに不自然だ。

何かに気づいたのに、わざと気付かないフリをした。

それくらい一緒に暮していれば、裕一郎には嫌でも分かる…。

河村がやたらタバコに逃げる時のクセの1つだ、と。

「分かった、言うよ。言うからそんなに眉間に皺寄せるな」


「……」


あくまでもマイペースな河村に裕一郎はタメ息をつくと、ストンとソファーに腰を下ろした。

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