☆
ガタンッ。
大きな物音がして河村は目を覚ました。
(何の音だ?)
慌てて部屋を飛び出す。
「……」
事務所に誰かいる気配はない。
だが、なぜかクーラーが入っている訳でもないのに、薄ら寒い冷気が漂っていた。
(何かが入ってきたか?)
辺りを注意深く見まわしながら、向かい側の裕一郎の部屋がある方へと視線を移す。
部屋の中から嫌な気配が漏れているのに気づいた。
河村は事務所を横切ると、ドアを押して開ける。
「?」
だが、何かが邪魔をしているのか、僅かしか開かなかった。
「裕っ!!」
力を入れてドアを押すと、邪魔をしているのは裕一郎自身…。
隙間から体を潜らせると、中へ滑り込んで電気をつけた河村は絶句した。
床には夥しい血の痕。
そしてドアに凭れて座り込んでいる裕一郎へと続いている。
一瞬、その光景に頭の中が真っ白になった。
「…裕…?」
そっと声を掛ける。
すると、
「……久司」
肩を叩かれて、裕一郎はハッと我に返ったようだった。
「ごめん、夜中なのに大きな音立てて起こしてしまって」
言うと、壁に手をつきフラフラと立ち上がる。
「…お前、どこか怪我してるんじゃないのか?」
河村は、血で染まっている彼の足首を見て気遣うように声を掛けた。
.
ガタンッ。
大きな物音がして河村は目を覚ました。
(何の音だ?)
慌てて部屋を飛び出す。
「……」
事務所に誰かいる気配はない。
だが、なぜかクーラーが入っている訳でもないのに、薄ら寒い冷気が漂っていた。
(何かが入ってきたか?)
辺りを注意深く見まわしながら、向かい側の裕一郎の部屋がある方へと視線を移す。
部屋の中から嫌な気配が漏れているのに気づいた。
河村は事務所を横切ると、ドアを押して開ける。
「?」
だが、何かが邪魔をしているのか、僅かしか開かなかった。
「裕っ!!」
力を入れてドアを押すと、邪魔をしているのは裕一郎自身…。
隙間から体を潜らせると、中へ滑り込んで電気をつけた河村は絶句した。
床には夥しい血の痕。
そしてドアに凭れて座り込んでいる裕一郎へと続いている。
一瞬、その光景に頭の中が真っ白になった。
「…裕…?」
そっと声を掛ける。
すると、
「……久司」
肩を叩かれて、裕一郎はハッと我に返ったようだった。
「ごめん、夜中なのに大きな音立てて起こしてしまって」
言うと、壁に手をつきフラフラと立ち上がる。
「…お前、どこか怪我してるんじゃないのか?」
河村は、血で染まっている彼の足首を見て気遣うように声を掛けた。
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