Darkness † Marker 5 【彷徨う者】


「君は何でも自分の中に取り入れようとする…周りに心配ばかりかけて、悪い子だね」

小さく呟いてタメ息をついた。

その時、


「すみませーん」


啓太がペットボトルを片手に、息を切らして走ってきた。

「ご苦労様。彼、だいぶ落ち着いたみたいだから、目を覚ましたらそれ飲ませてあげて。僕はもう行かないと」

「あ、ありがとうございました」

彼は去っていく後姿にぺこりとお辞儀をすると、ベンチの空いているスペースに腰を下ろす。

「とりあえず河村さんに電話しとかないとね」

啓太は内ポケットから携帯を取り出した。


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