キーンコーンカーンコーン……。
放課後のチャイムが鳴り響く。私は胸の中のモヤモヤを振り払うように急いで片付けを済ませると、いつもの学校裏の公園へと向かった。
夕暮れのベンチに座り、バッグの奥からお祭りのピンクの指輪を取り出して、ぎゅっと両手で包み込む。
ひなたくんの優しさに甘えちゃダメだ。彼はみんなの王子様なんだから、私がいつまでも幼馴染の特権で縛っちゃいけない。そんな寂しい考えが、頭の中をぐるぐると駆け巡る。
「りあ……っ! 待たせてごめん!」
ローファーの音を響かせて、ひなたくんが息を切らせて走ってきた。
いつものシトラスの香りが近づいてきて、彼は私の隣のベンチに座る。だけど、今日の私は、緊張して彼の顔をまっすぐ見ることができなかった。
「ひなたくん……。今日も、秋元先輩と一緒だったんだね。すごく、お似合いだったよ」
「え……?」
私の少し冷たい言葉に、ひなたくんのあたたかい顔が、一瞬で凍りついたように強張った。
「私、思ったんだ。学校では本当にただのクラスメイトに戻ったほうがいいなって。ひなたくんには、秋元先輩みたいな可愛い先輩のほうが似合うと思うし……私、もう放課後も、こうして集まるのやめようって思うの」
ひなたくんを困らせたくなくて、身を引くために絞り出した私の精一杯の言葉。
だけど、それを聞いた瞬間、ひなたくんの瞳から「爽やかな王子様」の余裕が、完全に消え去ってしまった。
放課後のチャイムが鳴り響く。私は胸の中のモヤモヤを振り払うように急いで片付けを済ませると、いつもの学校裏の公園へと向かった。
夕暮れのベンチに座り、バッグの奥からお祭りのピンクの指輪を取り出して、ぎゅっと両手で包み込む。
ひなたくんの優しさに甘えちゃダメだ。彼はみんなの王子様なんだから、私がいつまでも幼馴染の特権で縛っちゃいけない。そんな寂しい考えが、頭の中をぐるぐると駆け巡る。
「りあ……っ! 待たせてごめん!」
ローファーの音を響かせて、ひなたくんが息を切らせて走ってきた。
いつものシトラスの香りが近づいてきて、彼は私の隣のベンチに座る。だけど、今日の私は、緊張して彼の顔をまっすぐ見ることができなかった。
「ひなたくん……。今日も、秋元先輩と一緒だったんだね。すごく、お似合いだったよ」
「え……?」
私の少し冷たい言葉に、ひなたくんのあたたかい顔が、一瞬で凍りついたように強張った。
「私、思ったんだ。学校では本当にただのクラスメイトに戻ったほうがいいなって。ひなたくんには、秋元先輩みたいな可愛い先輩のほうが似合うと思うし……私、もう放課後も、こうして集まるのやめようって思うの」
ひなたくんを困らせたくなくて、身を引くために絞り出した私の精一杯の言葉。
だけど、それを聞いた瞬間、ひなたくんの瞳から「爽やかな王子様」の余裕が、完全に消え去ってしまった。


