学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

先輩は床に落ちた辞書を、綺麗な指先でスッと拾い上げる。
指先がかすめて、ゾクッと鳥肌が立つ。
先輩は私の胸元の名札の『白石』という文字をじっと睨みつけると、私の耳元に顔を近づけて、低く囁いた。
 
「……全部、見てたんだ。悪趣味」
「ひゃっ……す、すみません、わざとじゃなくて……っ!」
「いいよ、言い訳は。でもさ……俺のこの姿、誰かに言ったらどうなるか、分かってるよね?」