学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

しまった。頭の中が真っ白になる。
ゆっくりと、こちらに近づいてくる足音がした。

ザッ、ザッ、と静かに床を鳴らすローファーの音。
逃げなきゃいけないのに、恐怖で足がすくんで動かない。
 
本棚の影からスッと現れた蓮先輩は、感情の消えた、凍りつくような冷え切った目で私を見下ろしていた。
学校中が騙されている、これが『完璧な王子様』の本当の素顔。