学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

 そのとき、パチッと部屋の電気が不意に戻った。
 眩しい光のなかに浮かび上がったのは、耳まで真っ赤にして、すごく切なそうな目で私を見つめている蓮先輩の顔だった。
 
「……っ!」
 電気がついた瞬間に、先輩はハッと我に返ったように私の体をパッと離した。
 そして、照れ隠しをするように乱暴に前髪をかき上げる。