学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

「やだ。離さない」
「え……?」
 いつもと違う、少し掠れた、甘くて強引な声。
 蓮先輩は暗闇のなかで、私の体をゆっくりと壁の方へ誘導すると、そのまま私の肩を壁にそっと押し付けた。
 窓の外の稲光が時折パチパチと部屋を照らすたびに、先輩の真剣な瞳が浮かび上がって、息ができなくなる。