学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

「え……?」
 手渡されたのは、自販機で買ってきたばかりの、まだ温かい缶のココアだった。
「あいつに貰ったお菓子、もう食べたんだろ。甘いもんの後は、さらに甘いもんがいいかと思って」
 先輩はそっぽを向いたまま、ぶっきらぼうに缶を私の手に握らせた。
 冷え切った私の手のひらに、ココアのじんわりとした温かさが広がっていく。