学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

「終わりました……」
「お疲れ。じゃあ帰るぞ」
 時計の針はもう午後七時前。すっかり暗くなった廊下を、先輩の後ろを歩きながら進む。
 ヤキモチが嘘だったことに、私はなんだか少し落ち込んでいて、無言でうつむいたまま歩いていた。
 
 すると、校門のすぐ手前で、蓮先輩が急にピタリと足を止めて振り返った。
「白石さん、これ」