学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

 夜の校舎は、昼間の賑やかさが嘘みたいに静まり返っていて、少し不気味だった。
 パチッと生徒会室の鍵を閉めた蓮先輩は、廊下の薄暗い常夜灯の下で、ふと立ち止まって私を振り返った。
 
「白石さん」
「は、はいっ!」
 急に名前を呼ばれて、びくりと背筋を伸ばす。また何か冷たいお説教でもされるのかな、と身構えた、そのとき。