学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

「ひゃっ……!?」
 あまりの距離の近さに、変な悲鳴が口から飛び出してしまった。
 振り返ろうとしたけれど、すぐ後ろには先輩の胸元があって、動いたら確実にぶつかってしまう。
 
 椅子の背もたれを掴む先輩の手のひらから、ドクドクと力強い拍動が伝わってくるみたいだ。
「……何その声。お前、本当に面白いね」
 蓮先輩は、私の耳元で楽しそうに低くくすくすっと笑った。