学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

 やっぱり、朝のあれはわざと私を困らせるためにやったんだ!
 顔を真っ赤にして睨む私に、蓮先輩は形の良い唇を意地悪そうに歪めて笑った。
 
「お前が変なこと学校中に言い触らさないように、釘を刺しただけ。……で、これが今日のお前の仕事ね」
 先輩が顎でしゃくった先を見て、私は絶望した。
 長机の上に、私の背丈の半分くらいはありそうな、分厚いファイルの山がどっさりと積み上げられていたからだ。
「……これ、全部ですか?」