学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

「ゆうべの約束、忘れてないよね? 放課後、生徒会室で待ってるから」
 
 その声は、学校中のみんなが知っている優しい声じゃなかった。
 私だけが知っている、あの冷え切った、底意地の悪い先輩の声だ。
 
「……っ!」
 言い残して、先輩はいつもの完璧な王子様の笑顔に戻り、颯爽と廊下の奥へ歩いていってしまった。
 残されたのは、真っ白になった私と、周りの女子たちからの猛烈な嫉妬の視線だけ。
 
 私の高校生活、1ヶ月目にして、完全に終わったかもしれない——。