学園一の完璧王子は、私にだけ【冷徹な本性】を隠さない。

関わらないように、そーっと気配を消して教室に向かおうとした。
 だけど、神様は残酷だった。
 
 ザッ、ザッ、と近づいてくるローファーの音。
 私のすぐ後ろで、その足音がピタリと止まる。
 
「おはよう、白石さん」
 
 頭の上から降ってきたのは、とろけるように甘くて優しい、完璧な王子様の声だった。
 え、嘘でしょ……!?
 周りの女子生徒たちの視線が、一斉に私に突き刺さるのが分かって、全身の血の気が引いた。