君と生きたあの夏を、ひまわりだけが覚えている

手紙の最後には、一粒のひまわりの種が包まれていた。
涙が、あとからあとから溢れて止まらなかった。手紙の文字が滲んでいく。

嘘なんかじゃなかった。
僕がタイムスリップして、彼女と恋に落ちて、命を懸けて守ろうとしたあの夏は、確かに存在していたんだ。

サクラが遺してくれたノートを開く。
そこには僕とサクラが過ごした、トタン屋根の向こうの青空や、線香花火の夜の日記が、愛おしそうにたくさん綴られていた。