無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。

「ごめん、藤香ちゃん。嫌じゃないなら我慢出来なかった」

「っ……!」

「許してくれる?」

私が許さないはずがないと分かっていてそう聞く煌也くんは、どこかズルい。

でも、そんな煌也くんも嫌じゃないから困ってしまう。

「煌也くんのばか」

「照れてそんなこと言う藤香ちゃんは可愛いだけ。ねー藤香ちゃん、このままパーティーさぼろう?」

「っ!? 駄目に決まってるでしょ……!?」

私にそう言われ、煌也くんが無邪気に笑う。

無邪気だけど幼い頃とも違う笑顔。

それにサボるなんて言う煌也くんは見たことない。

でも、そんな姿を見れることも嬉しくて。

まだまだ知らない煌也くんの顔も見たい。

もっと知りたい。


だから、これからもずっと隣にいてくれますか?




fin.