麗奈が俯きがちにそう思った時だった。隣の席の亮太が「麗奈」と話しかけてくる。その目はいつになく真剣だった。
「お前、今運動会出ない方がいいって考えてただろ。運動会、出たくねぇの?」
「……前は、学校行事なんてくだらないって思ってたわ。今は出たい。でも私、運動苦手だし」
「ここにいる全員が運動得意ってわけじゃねぇだろ。恐怖探偵団だと、日向とか桜が運動苦手だしな。でもみんな、勝つためじゃなくて楽しむためにやるんだぜ」
亮太が笑う。麗奈の胸がトクンと跳ねた。
「……ありがと」
小さくお礼を言い、麗奈は黒板の方を見る。心の中に温かい波が広がっていった。
(嬉しい……)
麗奈の口角が緩む。刹那、朝体験したあの寒気が体をまた襲った。
「ッ!」
窓の外に麗奈は目を向ける。窓の外には広い校庭がある。その校庭に植えられた巨大な桜の木の下に、あの黒い人物が立っていた。骸骨の伽藍堂の目がこちらを見ている。
「お前、今運動会出ない方がいいって考えてただろ。運動会、出たくねぇの?」
「……前は、学校行事なんてくだらないって思ってたわ。今は出たい。でも私、運動苦手だし」
「ここにいる全員が運動得意ってわけじゃねぇだろ。恐怖探偵団だと、日向とか桜が運動苦手だしな。でもみんな、勝つためじゃなくて楽しむためにやるんだぜ」
亮太が笑う。麗奈の胸がトクンと跳ねた。
「……ありがと」
小さくお礼を言い、麗奈は黒板の方を見る。心の中に温かい波が広がっていった。
(嬉しい……)
麗奈の口角が緩む。刹那、朝体験したあの寒気が体をまた襲った。
「ッ!」
窓の外に麗奈は目を向ける。窓の外には広い校庭がある。その校庭に植えられた巨大な桜の木の下に、あの黒い人物が立っていた。骸骨の伽藍堂の目がこちらを見ている。



