恐怖探偵団と死神運動会

「計く〜ん。傑く〜ん。お腹ぺこぺこ〜」

「お弁当と場所取り、ありがとうございます。麗奈ちゃん、食べましょうか」

みずきと夜々もやって来た。計が取り皿を配っていく。そして、青空の下「いただきます」と声が響いた。

(私、誰かにお弁当を作ってもらうの初めてだわ……)

麗奈はドキドキしながら卵焼きを口に運ぶ。そして噛み締めた瞬間、おいしさに頰が緩んだ。ふわりとした卵から出汁の香りと優しい甘みが染み渡る。

「おいしい……!」

泣きそうになりながらそう言った麗奈を、みずきたちは温かい目で見つめていた。



午後一時を迎えるのはあっという間だった。お腹と心を満たした麗奈たちは、応援席に再び集まる。みずきと夜々が「午後からも頑張りましょう」と言葉をかける中、麗奈は空を見た。

(まだ大量にいるわね……)

午前中に麗奈たちが必死に戦ってきた死神は、確実に計の異能力で作り出した武器で倒せるものの、どこからやってくるのかその数はそれほど減ってはいなかった。