恐怖探偵団と死神運動会

「可愛いお洋服を家族以外から褒めてもらえるじゃない!」

「そういう理由ね」

麗奈が苦笑すると、桜はフフッと笑う。

「麗奈ちゃんの服、いつも大人っぽくて綺麗だよね」

「お手伝いさんがこういう服ばっかり買ってくるから」

「服とか興味ないの?」

「美女平みたいにこだわりはないわ」

「え〜!綺麗でスタイルもいいんだから、もっとオシャレ楽しんだらいいのに!」

夏休みの間、麗奈は塾などで勉強をする日もあったものの、恐怖探偵団のメンバーと遊ぶことが多かった。みずきの家で集まって遊ぶこともあれば、他のメンバーの家やプールや祭りにも出掛けた。そのおかげで、麗奈は夏休み前より亮太たちと打ち解けている気がする。

(あんなに夏休みを楽しいと思ったのは、初めてだったな……)

夏休みの思い出を麗奈は思い返し、胸の奥が温かくなるのを感じた。ランドセルに入っている夏休みの宿題は重いはずなのに、軽く感じた。

亮太たち三人は俯きがちに歩いている。麗奈は声をかけた。