校長先生の挨拶、選手宣誓、ラジオ体操が終わった後、プログラム通りに運動会は進んでいく。運動会実行委員会によるアナウンスが響き渡る。
『まずは、一年生による玉入れ競争です!』
一年生が門をくぐって入場し、赤組と白組に分かれて定位置につく。教師のホイッスルと共に、一年生が玉をカゴめがけて投げていく。応援の声が響いた。
「頑張れ〜!!」
「頑張れ〜!!」
亮太たちも一年生を応援している。麗奈も声を出そうとして、気付いた。運動会を見に来ている保護者は、カメラを片手に笑顔で子どもを応援している。麗奈の胸がズキンと痛んだ。
(私、あんな顔をお母さんたちに向けられたこと、一度もない……)
麗奈の記憶の中の両親は、いつも気難しそうな表情だった。笑ったところを見たことはなく、麗奈は褒められた記憶すらない。
(成績がいいのは二人にとって当たり前で、運動会は無駄なもので……)
考えれば考えるほど、麗奈の中は暗い感情に支配されていく。その時だった。
『まずは、一年生による玉入れ競争です!』
一年生が門をくぐって入場し、赤組と白組に分かれて定位置につく。教師のホイッスルと共に、一年生が玉をカゴめがけて投げていく。応援の声が響いた。
「頑張れ〜!!」
「頑張れ〜!!」
亮太たちも一年生を応援している。麗奈も声を出そうとして、気付いた。運動会を見に来ている保護者は、カメラを片手に笑顔で子どもを応援している。麗奈の胸がズキンと痛んだ。
(私、あんな顔をお母さんたちに向けられたこと、一度もない……)
麗奈の記憶の中の両親は、いつも気難しそうな表情だった。笑ったところを見たことはなく、麗奈は褒められた記憶すらない。
(成績がいいのは二人にとって当たり前で、運動会は無駄なもので……)
考えれば考えるほど、麗奈の中は暗い感情に支配されていく。その時だった。



