恐怖探偵団と死神運動会

(もうダメ……!!)

麗奈が悲鳴を上げながら目を強く閉じた刹那、地面がビリビリと震えるほどの悲鳴が辺りに響いた。麗奈たちが驚いて顔を上げると、死神が地面に倒れている。その体には弓矢が突き刺さっていた。死神は動かない。

「えっ……」

一体何が起きたのか。麗奈たちが戸惑っていると、死神の姿が砂のようになって消えていく。それと同時に、背後から声がかけられた。

「みんな!!大丈夫!?」

みずき、夜々、計、傑の四人が走ってくる。計の手には弓矢が握られていた。桜が真っ先に駆け出し、みずきに抱き付く。

「怖かった……!」

桜が泣き出した。それと同時に、麗奈の体の力がフッと抜け、その場に座り込んでしまう。

「麗奈!」

亮太が駆け寄った。麗奈はこの時初めて自分の手が震えていることに気付く。

「私も、怖かった……」

震える麗奈の手を亮太が握り、夜々が背中をさすってくれた。数分後、全員が落ち着いた頃を見計らい、計が口を開く。

「死神に異能力、通用しなかったでしょ?」