恐怖探偵団と死神運動会

(この寒気……!)

麗奈は振り返る。死神がいた。これまでと違うのは、死神は宙に浮いておらず、地に足をつけて麗奈たちをジッと見ている。本を取り出した優斗が言った。

「これ、大丈夫かな?」

刹那、死神が動き出した。猛スピードでこちらに向かってくる。麗奈の顔が真っ青になり、鞠と桜が悲鳴を上げた。

「異能力・ヒカリ、トドロクトキ!」

亮太が異能力を使う。雷が死神の真上に連続で落ちた。しかし、死神は動きを止めない。麗奈は慌てて異能力を使う。

「異能力・ザムザの未来を凍らせて!」

麗奈の周りに何体もの蜘蛛が現れる。麗奈は「あの死神を止めて!」と命じた。蜘蛛は糸を吐き、死神に向かって走っていく。

「異能力・さくらいろリップ!」

桜も異能力を使った。死神の体に荊棘が巻き付いていく。しかし、桜の目が見開かれた。

「異能力が、効かない……!」

死神は荊棘を引きちぎり、蜘蛛を蹴散らしてこちらに向かってくる。逃げようにも足が動かない。