恐怖探偵団と死神運動会

「あたしの妹、みのりって言うんだ!ニックネームはみのちゃん!」

「あたしの弟、蓮(れん)って言うんだ!ニックネームはれんれん!」

「……弟と妹にもニックネームつけてるのね」

麗奈は苦笑する。それまで笑みを見せていた二人だったが、体育館の窓から死神の姿が見えると途端に警戒の色を見せる。

「みのちゃんね、体が弱くて運動会に出るの今年が初めてなんだ。だから運動会を楽しんでもらいたいの!」

「れんれん、リレーのアンカーに選ばれたって張り切ってたんだ。だから絶対に守る!」

「……そうね」

死神は幽霊ではない。そのため、異能力がどこまで通用するのかわからないことも多いのだとみずきたちが教えてくれた。苦しい戦いになるのではないかと、麗奈の心に影が落ちる。しかし、それを吹き飛ばすかのように応援歌が響いた。


赤い太陽 燃え上がる
僕らのパワーは日本一
走れ 走れ ゴールまで
勝利の旗を掴み取れ
フレー!フレー!赤組!
ゴー!ゴー!赤組!
燃えろよ 燃えろよ あ・か・ぐ・み!
オー!