恐怖探偵団と死神運動会

「どうして狙っているんですか?」

「どうやら、死神の世界にもノルマのようなものがあるようです。魂の回収が少ないと叱られるようで……」

「会社員みたいなシステムなんですね……」

麗奈は上司に叱られる会社員を想像し、死神の世界もシビアなのかと驚いた。みずきが暗い顔を見せる。

「ただ魂を回収するだけならいいんだけどね。厄介なことがあるの。魂を回収するために、死ぬ予定のない人を死神が殺してしまうことがあるのよ」

「えっ!?そんなことできるんですか!?」

麗奈の声がつい大きくなってしまった。夜々が唇に指を当て、「シー」と言う。麗奈は慌てて口を両手で塞いだ。みずきが真剣な顔で言う。

「運動会の日を死神は狙ってやって来るわ。子どもや保護者が集まる日だもの。死神に触れられた人は全員例外なく死んでしまう。だから、それを先生たち恐怖探偵団は阻止しなくちゃいけないの」

麗奈の目が見開かれた。人ならざる者から守る術を、麗奈は知っている。

「私も異能力で死神から守ります!」

異能力を持つ者の使命だ。麗奈の決意に、みずきと夜々は笑みを浮かべて頷いた。