一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】


「……はぁ……この先が思いやられる……。これ以上お前に惚れるやつが増えたらどうするつもりだ……」

「……?」


他の人が私に惚れる……?
こんな令嬢らしくない私を……?
ありえないと思うけど……なんて考えていると

いつの間にか顔をちかづけていたギル様が耳元で囁く。


「お前の笑顔は男の格好をしてようが可愛いすぎる……いい加減自覚しろ」


そう言ったギル様は、私の腰を引き寄せると、さらにぎゅっと抱きしめて、「はぁ…」と小さなため息が耳元にかかり少しくすぐったい。

好きな人に可愛いと言われるのは、少し照れくさくて嬉しい。

けれど、今の私は『男装執事リオ』だ。

きっとギル様は、私が婚約者だからひいき目で見てしまっているんだ。

恋は盲目とよくいうもんね……。
こういうことだったんだ!

も〜う!ひいき目すぎだよぉ〜!!
だって、私はこんなにも完璧な男の子の姿になっているんだからっ!