私は「もちろん!」と、胸を張りにっこり笑うと、壁に寄りかかるギル様の手をぎゅっと握りしめた。
突然の行動に、眉を寄せるギル様に私は笑顔で言葉を続ける。
「ギル様は、たしかにすこーしだけ悪い男に見えるかもしれませんけど、私はギル様は実は優しいのを知っているから大丈夫ですよっ!」
「……は?」
「もし……ギル様が本当の意味で悪い男になってしまったとしても、私はもうこんなにもギル様のことが大好きなんですから、愛のパワーで絶対にいい人にしてみせます!」
「……おい、そういうことじゃ「ギル様!大好きですよっ!!悪い男になんて絶対にさせませんから任せてくださいねっ!!」
自分の気持ちを言い切って、思いっきり飛びつくと、目を丸くするギル様。
「さぁ!ギル様!準備も全て整ったので、メルティアーナに参りましょう!!」
メルティアーナを楽しみにしながら残りのシャツのボタンに手をかけていると、ぎゅっと手首を掴まれた。
え?えと……これじゃボタン閉めれない……。
不思議に思ってギル様を見上げる。
「……ギル様?」
すると、ニヤリとなぜだか意地悪な顔をしたギル様がだんだん詰め寄ってくる。
「どうなるのか教えてやろうか?」
「なにを……ですか?」
よく分からなくて、顔を傾げて質問をすると同時に一気に距離を詰められる。



