「……」 「……」 「……」 「……」 「……失恋だろ。失恋なんでしょ」 「はぁ?逆だわアホ、ぐすっ」 「あーなるほど?彼女できた?おめで」 言葉は続かなかった。 強引に掴まれたシャツの襟。 ぶちゅっと、そんな音が鳴りそうなほど、ロマンもクソもないキスが落ちてきたから。 え、ちょ 「ん、む……」 視界を埋め尽くす悪魔は、ぽかんと開いた私のくちびるに舌を差しこみ、やたら器用に飴玉を盗んでいった。 ぽた、ぽた 私の頬に数滴の涙を残して、離れていく。